ご挨拶

 

地域の皆様に愛され、支えられてまいりました「湯の街学園祭」は本年度、第20回という大きな節目の年を迎えました。平成14年の第一回開催から、地域教育力向上を目的に世代や立場を超えて共につくり共に楽しむ、その過程を大切にしながら、一年一年バトンをつないでまいりました。常磐地区において湯の街学園祭は単なる賑やかしイベントではなく、地域のつながりを強くし、人をそだて、街をそだてる地域コミュニティの核となっています。

しかし、長引くコロナ禍により様々な活動が制限され、湯の街学園祭も活動自粛を余儀なくされてきました。これからの時代は不安定な社会環境にも対応しながら、工夫して万全の準備をして開催をすることがとても大切であると考えております。特に成長途中にある子供たちにとっては貴重な学びの場であり、私たち大人にとっても、大切な地域とつながる活動の場であります。

また、本年度は、湯本駅前の再生・整備の計画が具体化してくるとともに、じょうばん街工房21が利活用を進めてきた駅前緑地「AKIち」に加え、天王崎団地跡地の暫定利活用も始まります。この好機を活かして、まちづくりに積極的に参加するプレーヤーを増やし地域力を高めていく必要があります。

20回の節目にふさわしい湯の街学園祭になるよう、公共空間を最大限に活用して、新しい企画を多く実施し、常磐の個性と底力を地域内外へと発信します。湯の街音楽祭のステージでは出演者の範囲を拡げて20回記念事業と合わせて盛大に開催するとともに、常磐地区と湯の街学園祭の歴史を振り返ります。飲食ブースはキッチンカーや物産の販売も加えて湯の街マーケットとして来場者を楽しませます。また、企業も参加する体験型のコンテンツ、コスプレなどの新しい文化を発信する事業も行います。さらには、温泉と湯本の魅力を発信する新事業に加え、多様性や福祉というテーマにも取り組んでいきます。恒例のフラふらり~は新しい要素も取り入れ、観光客の参加も促進し、商店街のさらなる活性化につなげます。

湯の街学園祭は地域で一人一人が自分らしく輝き、誰もが明るい未来を描き、自分たちの手で活力ある常磐地区をつくっていく、その原動力となる事業です。

地域の皆様、また関係団体の皆様におかれましては、趣旨をご理解いただき、引き続きあたたかいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

20回湯の街学園祭実行委員会

実行委員長 小山いずみ